インド分院について
お釈迦様が誕生された地・インドの皆様が幸せでありますように!
月が西から東に向かうように月氏国インドから日本に仏教が伝来しました。
太陽が東から西へ向かうように日本からインドへと
感謝の気持ちをお届けすることが私たちの願いです。
合掌 ここは日蓮宗の「日蓮宗太生山一心寺インド分院」と申します。お釈迦様が悟りを開かれた聖地である此処ブダガヤに精舎を建立しました。お釈迦様の御教えは遠く日本にも伝わり、その御教えのお陰で日本は経済的にも精神的にも豊かな仏教国となりました。
「日蓮宗」とは、お釈迦様が、お亡くなりになられる前の8年間に総まとめとして霊鷲山にて説かれたと言われる経典である『法華経』を基本とする日本の宗教団体で、日蓮聖人が祖師であります。
日蓮聖人(1222-1282)は、日本の鎌倉時代に活躍された高僧であられます。その当時民衆は天変地異もあり、大変な苦しみの中にありました。この苦しみを国家として信仰を基に、『法華経』の力で救おうとされ、次のお言葉を残されました。
「月が西から東へ移動するように、お釈迦様の教えが月氏国(インド)から日本に伝わった。今度は、太陽が東から西に移動するように、仏教国となった日本からインドへと日本で成熟した仏教をお届けしたい!」
「月が西から東へと動くようにお釈迦様の教えは日本に伝わった。今度はこの日本からインドへ感謝の気持ちを届けたい。」と言う意味です。
この思いを継いだ日蓮聖人の六人の偉大なお弟子さんの中の一人が、日持上人です。
「日持上人」(1250-1296?)は、日本の最北端に位置する北海道から中国大陸まで奮闘して渡られた後、中国で遷化されたと言われています。控えめで、名誉にも地位にも目を向けず、ただ『法華経』の廣宣流布を思い出発されました。日持上人は旅の痕跡を残されていないため、日本ではあまり知られてはいませんが、日本から海外へ伝道に行かれた初の僧侶であることを忘れてはならないと思うのです。
北海道にある日持上人のお墓に参拝した折りに、果たせなかったインドまでの道のりを考え、淋しさを感じ取り、その歩みを繋がせて頂いたのが、当分院 住職 中島妙江法尼であります。
2003年に日本の神戸港から中国大陸に渡り、日持上人の位牌を手に、大地を踏みしめてブダガヤの地を65日間かけて目指しました。これは、日本からインドまで陸路12,700kmを超える壮大な旅となりました。この時、当分院に安置された、板曼荼羅、最上三神もお運びしたのです。中島妙江法尼は、65日間の旅の前に、1998年から5年をかけて何度も中国、チベット、ネパール、インドへ足を運び、その土地の神々に挨拶をされ、出来る限りの準備をしました。
中国人ガイドの耿氏をはじめ、多くの方の協力により、数々の困難を超えて旅は完成したのです。
さらに、中島妙江法尼は、2004年に玄奘三蔵法師も歩まれた中国の西安、ウルムチ、トロファン、カシュガル、カラコルム山脈、フンザ、ガンダーラを旅しました。因みに、玄奘三蔵とは、中国からインドへと旅し、数々のサンスクリット経典を持ち帰り漢訳されたことで有名な中国の高僧であります。
中島妙江法尼は、標高4,800mのカラコルム山脈越えの際、凍えて死んでしまいそうな体験をしながら世界平和を祈願しました。2年間かけてお釈迦様そして仏教を広めるために奮闘した先人たちへの感謝の気持ちをこの旅を通じてお届けさせて頂き、その心が、インド分院の建立と繋がったのです。
日蓮宗太生山一心寺は、日本の本院と当分院を中心とし、お釈迦様の誕生された国であるインドの皆様が幸せであるように!という祈りを込めて「南無妙法蓮華経」のお題目を掲げております。
このお題目を唱えることは、日蓮聖人が誰もが実践できる行として説かれたものです。世界、いいえ宇宙の真理を説いた『法華経』の教えに対して帰依するという意味があります。この大きな力のあるお題目を無心で唱えるならば、必ず神様に護って頂けるのです!
人は皆平等である!これがお釈迦様の教えのエッセンスであり、そのことが『法華経』に説かれています。
「信は力なり」というスローガンのもと、一人でも多くの方と手を取り合い、心を一つにして『法華経』の教えに従って、助け合って生きていけるようにと活動しております。このご縁を大切にされ、是非お題目を唱和して下さい。
次に、当分院にお祀りしています<板曼荼羅><多宝塔・日蓮聖人像と日持上人お位牌><最上三神>について紹介します。
<板曼荼羅>
祭壇、最上段の中央に安置しておりますのが板曼荼羅です。
インドに於いては、お曼荼羅が宇宙観・悟りの境地を文字やシンボルを用いて表されたものの一つであり、仏教・殊に『法華経』におきましては、文字で表され「髭曼荼羅」とも呼ばれるほとけ様の悟りの象徴のシンボルと言えるものです。
<多宝塔・日蓮聖人像と日持上人お位牌>
祭壇の最上段の中央のお曼荼羅の前に安置しておりますのが多宝塔であります。
多宝塔の中央に『南無妙法蓮華経』のお題目が刻まれております。向かって左側にお釈迦様が座られ、向かって右側に『法華経』が真実の教えであることを証明された多宝塔如来様が座っておられます。多宝塔は、お曼荼羅と共に『法華経』のシンボルとなるものであります。この多宝塔の前に日蓮聖人像が安置され、祭壇の上から二段目の向かって左側に日持上人の朱色のお位牌が安置されております。
<最上三神>
祭壇の上から三段目に最上三神が御遷座されておられます。最上位経王大菩薩(最上様)を中心に、向かって左側に八大龍王尊が、向かって右側に三面大黒尊天様がお座りになっておられます。最上様は日本で勧請された法華経の化身である垂迹の菩薩であり、インドではブラフマーに相当します。
2009年11月1日には、当分院と隣接していますAMDAピースクリニックも合同で開所式がとりおこなわれました。
Nichiren Shu Tashozan Isshinji Temple
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Bodhgaya-82431,Gaya, Bihar, India.
(Located opposite the Indosan Nipponji Temple)